ポートワインの特徴・種類を分かりやすくまとめてみた【ソムリエ試験】

4大酒精強化ワイン(マルサラ、ポートワイン、マデイラ、シェリー)の一つであり、ポルトガルワインの代名詞である、ポートワインには様々な種類が存在します。今回は、ポートワインについて勉強していきましょう。

ポートワインの特徴


↑画像の同じ種類のポートワイン

ポートワインの語源

ポルトガル第二の都市、ポルト(Porto)。

portoとはポルトガル語で、港(port)の意味。

昔から今に至るまで、ポートワインはポルト湾(港)から出荷されて世界中に出回ったためこの名前が付いた。覚えやすい。

ポートワインのブドウ品種

基本的に、ポルトガルのワインはたくさんの品種を混ぜて作られている※1ので、品種のこだわりは特にない。よって、ポートワインのブドウ品種は重要ではない

しかし代表的なものをあげるとすれば、

黒ブドウ

  • トウリガ・ナショナル(Touriga Nacional)
  • ティンタ・ロリス(Tinta Roriz)など

→ティンタ・ロリス(Tinta Roriz)は、スペインでおなじみテンプラニーリョ(Tempranillo)のシノニム

白ブドウ

  • ヴィオジーニョ(Viosinho)
  • マルヴァジア・フィナ(Malvasia Fina)など

黒白、合計29種類が認められている。

繰り返すが、ポートワインは品種はそこまで重要ではない。

※ポルトガルは、250以上の固有品種が存在する。伝統的に品種をブレンドしてワインを作ってきた。中には200種類以上をブレンドした白ワインも存在する。

ポートワインの作られ方

ポートワインはドウロ川の上流・下流で分業体制が取られている。

簡単に、

  • 上流→ブドウ栽培 温暖・乾燥の大陸性気候のため
  • 下流→ワイン熟成 涼しい海洋性気候のため

となっている。しかし、近年は上流で熟成も行う生産者もいる。

⑴ブドウの収穫

ポートワインの原料は、ドウロ川上流のアルト・ドウロ(Alto Douro)地区で作られる。

畑は、カダストロという格付けにより六等級に分類される。

⑵ブドウの圧搾
⑶発酵

発酵槽は、ラガールと呼ばれる。

⑷ブランデー追加

このブランデー追加こそが酒精強化ワインであることの所以。

ブランデーは度数77%のグレープ・スピリッツだ。

このブランデーが入った550ℓの樽にワインを加える

アルコール濃度が上がることによって、酵母による発酵を強制終了させる。

⑸樽熟成

樽熟成は、ドウロ川下流のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア(Vila Noca de Gaia)で行われている。ポルト市のドウロ川を挟んで対岸側である。また、最近では、川を下らずにアルト・ドウロ(Alto Douro)地区でも行われる。

かつて、熟成前のワインはラベロと呼ばれる船でドウロ川を下ったのだ。

⑹ブレンド

出来上がったポートワインをブレンドするタイプもある。

⑺瓶詰と出荷

完成!

ポートワインの種類

さて、ここからがポートワインの難しいところ。

ポートワインには様々な種類が存在するのだが、まずは大雑把に3種類に分類できる。

⑴ルビータイプ ⑵トウニータイプ ⑶ホワイトタイプ の三つだ。

ルビーとホワイトは名前の通り赤と白のことである。

トウニーとは、tawny = 黄褐色のこと。ルビータイプを小さい樽で熟成させることによって酸化し、黄褐色になるのだ。

⑴ルビーポート

黒ブドウで作られるタイプのポートワイン。
平均三年の樽熟成が行われる。

ルビータイプには①ヴィンテージ・ポート ②レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート

(LBV)などが含まれる。

↑筆者オススメのルビーポート!試験対策にもなります。

①ヴィンテージ・ポート

作柄の良い年に、特に優れたブドウからその年のものだけを使って作られる。

収穫から二年後にIVDP(ドウロポートワインインスティチュート)に申請をし、許可をもらったブドウのみ、ヴィンテージポートと名乗れる。

二年の樽熟後、ろ過をせず瓶詰めをする。瓶の中で長期熟成させる。最高級品である。

②レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート(LBV)

①ヴィンテージ・ポート には達しないが、良いブドウからその年のものだけを使って作られる。

収穫から四年目にIVDP(ドウロポートワインインスティチュート)に申請をし、許可をもらったブドウのみ、レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート(LBV)と名乗れる。

四年の樽熟成後、滓引きを行う。

⑵トウニーポート

ルビーポートを酸化させ、黄褐色(トウニー)になったもの。

十年単位で超長期熟成しているものはこれである。

トウニータイプには①熟成年数表記トウニーポート ②コリェイタ(Colheita)などが含まれる。

①熟成年数表記トウニーポート

樽熟成で10年、20年、30年、40年ものがある。
これらの年数は、ブレンドされたポートワインの平均熟成年数。
これもIVDPに申請をし、許可をもらったものである。

②コリェイタ(Colheita)

ヴィンテージ・ポートのように、その年のブドウだけを使って作られる。
収穫から三年目にIVDP(ドウロポートワインインスティチュート)に申請をし、許可をもらったワインのみ、コリェイタ(Colheita)と名乗れる。
瓶詰めは七年後から行える。エチケットには、収穫年とともに瓶詰め年を記載する。

③ガラフェイラ(Garrafeira)

デミジョンで一定期間、熟成させたトウニーポートのこと。

⑶ホワイトポート

白ブドウを作られるタイプのポートワイン。

平均四年の樽熟成が行われる。

○ライトドライ・ホワイト・ポート などが含まれる。

○ライトドライ・ホワイト・ポート

低温発酵で比較的長い発酵時間の後、ブランデーを追加する。辛口でアルコール度数16.5%以上のもの。

ソムリエ試験過去問で最終確認!

今回はポートワインを勉強してきた。最後に実際の過去問で確認をしよう。

次のポートワインに関する記述に当てはまるものを選びなさい。「収穫年表示ポートで、瓶詰めは七年後から行い、収穫年とともに瓶詰めの年も表示する。」(2016ソムリエ、ワインエキスパート呼称資格認定試験)
1 熟成年数表記トウニーポート
2 コリェイタ
3 ヴィンテージ・ポート
4 レイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポート
答えは、、、2です。
1は瓶詰め年度と瓶詰め年度記載するが、樽で10年、20年、30年、40年間熟成させるため、七年後以上の瓶詰め年度になる。
3は瓶詰めは二年後。
4は瓶詰めは四年後。

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